タデ仲間。

雑草記33. オオケタデ 前回のヒメツルソバと同じタデ科の仲間。 タデ科の草は意外と多く、僕の知る限りでは37種もある。 最近完成した建物の隣の空き地に大手を振って繁殖していた。 比較的小さく地味なモノが多いタデ科にあって、大振りで存在感がある。 これは東南アジア原産の大型の1年草。 江戸時代の頃に日本に入ってきた帰化植物である。 元々薬草や、観賞用として入ってきたものが野生化している。 現在は各地で道端や荒地、河原などで見られる。 花期は8月から11月までで、他のタデ科の花に比べ大柄で派手な印象の濃いピンクの花穂を長く垂れ下げる。 「オオケタデ」は、「大毛蓼」と書き、茎が太く、大きく、全体に毛が多いのでこの名がある。 「オオベニタデ」とも呼ばれる。 葉をもんで患部に付けると化膿性の腫れ物や毒虫に刺された時に解毒作用があるとされ民間薬として栽培されていた事もある。 タデ科タデ属である。
雑草記-オオケタデ01
雑草記-オオケタデ02
  • 2008.10.28 | 
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最近みかけないコンペイ糖のような・・・

雑草記32. ヒメツルソバ 事務所のある建物のアプローチの砂利の中にいつのまにか咲いていた。 最初、夏過ぎに雑草を抜いている時に見掛けた。 少し特徴のある葉をしていたので気になって抜かずに放っておいたのだ。 すぐ横のエアコンの屋外機のドレンからの排水が流れ落ちる辺り。 よほど案配がいいのだろう、いつの間にか群生し花をつけていた。 この草花、明治中期に渡来した外来種という事だ。 元々はインド北部のヒマラヤ原産らしく、「半耐寒性多年草」とある。 そりゃ、ヒマラヤから来たのであれば寒さにも強かろう。 日本の冬越えなんてお茶の子さいさいだろう。 日本に来て100年以上になるらしい。 もうすっかり日本の草花として根づいている。 和名の「ひめつるそば」は、「姫蔓蕎麦」と書く。 名前の由来はわからないが、英名はわかりやすい! 「Pink-head knotweed」 ピンクの頭の一塊の雑草。まさに見た通りである。 コンペイ糖のような小さな丸い花、葉には黒斑がV字に入っているのが特徴で、秋には紅葉する。 元は園芸植物らしいが、野生の状態であちらこちらに見られる。 それこそ、敷地と道路の縁石との1センチ程度の隙間にすら茂っている事もある。 地面を這うように広がり、小さいながら生命力は旺盛なようだ。 花もほぼ一年中咲かせているようだ。 ことわざの「蓼(たで)食う虫も好き好き」に出てくるタデ科の植物だ。 「タデの辛い葉を食う虫もあるように、人の好みはさまざまである」という意味で、 この言葉にあるように、とても食べられるような草ではないらしい。
雑草記-ヒメツルソバ01
雑草記-ヒメツルソバ02
  • 2008.10.24 | 
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昔は生活にとけ込んでいたけれど・・・

雑草記31 ツユクサ もうすぐ10月もおわり。今年も残すところあと2ヶ月になろうとしている。 そろそろ雑草の種類も減ってきて冬の到来を予感させる。 この季節に咲いている草花は春、夏に比べ花は小ぶりで可愛らしく、落着いた感じのモノが多く見られる気がする。 ツユクサ。 どこででも見られる1年草。生育地は日本全土におよぶ。 だれでもどこかで目にしているであろう。 少し湿りっ気のある空き地や道端に生育していることが多い。 この草花は特に秋のものではなく、6月頃から10月末頃まで咲いている。 「ツユクサ」は、「梅雨草」ではなく、「露草」と書く。 「梅雨」の時期にはまだ開花はしていない。 「露を帯びた草」の名のように、朝露を受けて咲き始め、午後になると花をしぼませてしまう。 良く見ると花の形は独特で、3枚の花ビラ(細かく言うと他に3枚あるのだが)は2枚が青く大きく、1枚が白く小さい。 雄しべも面白い。2本の長い雄しべと、3本の黄色く短い雄しべと、1本の黄色く少し長い雄しべの6本があり、この青く可憐な花を形作っている。 沢山の別名を持つ花でもある。 「藍花」「青花」(綺麗な青い花で布を染めた) 「移草(うつしぐさ)」「月草」(青い花で紙など絵おつき染めたから) 「蛍草」(蛍を飼う時に籠にいれたから)等々 生活との係わりあい方から来た名がいろいろとあり、生活の近くにある雑草である。 ツユクサ科のツユクサ属。学名も「Commelina communis」(普通のツユクサ属)で、まさに、「ツユクサ」である。
雑草記-ツユクサ01
雑草記-ツユクサ02
  • 2008.10.22 | 
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