いつからキリンは日本にいたのだろう・・・

雑草記26. アキノキリンソウ 日本全土と朝鮮などにも生育する多年草。 陽当りのよい山地、土手、ススキ原、路傍、河原、雑木林やブナ林の林縁といたるところで見かける。 乾燥地を好むようだがやせ地から肥沃地まで適応力に富む。 分布域も照葉林域から夏緑林域まで広域にわたる。 和名は「秋麒麟草」と書き、「秋に咲く麒麟草」の意であり、花が美しい『ベンケイソウ科のキリンソウ」にたとえたものらしい。 別名を『アワダチソウ」といい、花が泡立つように咲いているからである。 これはキク科アキノキリンソウ属。 同属の帰化植物に『セイタカアワダチソウ」がある。(雑草記17参照) この「アキノキリンソウ」は薬草でもある。 花の時期の茎から上を採り、水洗いして日干しし、煎じて風邪の頭痛や、 のどの腫れの痛み、腫れ物の解毒に利用されるらしい。 食用にも適し、若苗の葉を揚物にしたり、塩ゆでしておひたしや胡麻和えなどにする。 色々と有用で生活に入り込んでいた草花だ。
雑草記-アキノキリンソウ01
雑草記-アキノキリンソウ02
  • 2008.09.15 | 
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もう花も終わる頃

雑草記25. ミヤマアカバナ 北海道や本州の中部地方以北に分布している多年草。 山麓や野原の水湿地や、深山の渓流沿いなどで生育している。 「深山赤花」と書き、深山に生育する『赤花」の意。 アカバナ科アカバナ属であるが花は赤いわけではなく、淡紅色。 茎の上部の葉の脇から花柄を出し、小さな花をつける。 雌しべの柱頭がこん棒状で愛らしい。 花期は7~8月なのでもう終わる頃。本家の『アカバナ」よりは短い。 夏にキャンプに行った湖畔へ流れ込む小川の近くに小さな群れをなして咲いていた。 目立たないが意外と可愛らしい花をつけていた。
雑草記-ミヤマアカバナ01
雑草記-ミヤマアカバナ02
  • 2008.09.05 | 
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へそ曲がりな訳ではないだろうが・・・

雑草記24. ネジバナ なんとも不思議な草花である。 日本全土および樺太、千島、朝鮮、中国、ヒマラヤまで分布する多年草。 陽当りのよい野原の芝地、田の畦、芝生などで生育する。 ラン科のネジバナ属であるが、これもなぜラン科なのかと思う草花である。 一般的な『蘭」のイメージからはほど遠い。 花期は4月~9月。小さなピンク色の花が20個以上螺旋状について咲く。 見た通りの名前『捩花」とかく。別名で「捩摺」とも呼ばれるらしいが、この名前の由来はよくわからない。 なぜ、ねじれて花がつくのか?花がみな一方向に向けば茎が傾くのでねじれて花がつくとの説もあるらしい。 学名は「Spiranthes sinensis var. amoena 」で、『愛すべき中国のネジバナ属」の意。 「Spiranthes 」は、ギリシャ語の「speira(螺旋)+anthos(花)」、「sinensis 」は「中国の」を 意味している。 芝地とかに群生する事があるらしいが、近所の公園では道の側の土の部分にポツリ、ポツリと咲いていた。
雑草記-ネジバナ01
雑草記-ネジバナ02
  • 2008.09.04 | 
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隙間さえあれば・・・

雑草記23 タネツケバナ 水田や湿地などに生育する越年草。 が、水田も湿地もない新興住宅街の空き地の道路端や家のブロックフェンスと道路の隙間にも生えている。まさに「雑草」という感じで生命力を感じる。 北半球の温帯に広く分布する。 越年草であるこの草も、秋に発芽し、ロゼットで越冬する。 そして3月から6月頃にかけて花を咲かせる。 草花について見ていると、この「ロゼット」というのがよく出てくる。 これは「根生葉(こんせいよう)」のこと。 「根生葉(こんせいよう)」とは、根から束生したように見える葉。極めて短い茎に多数の葉が地に接して着く状態をいう。 花は4枚の花弁を十字につける。その周りに先が切れてしまったような実が上を向いて つくのが特徴。 「種漬花」。田植えのために種もみを水につける頃、満開を迎えるためこう呼ばれる。 その特徴的な種(実)から「種付花」と書くこともある。 アブラナ科、タネツケバナ属。 葉の感じが「オランダガラシ」(クレソン)に似た感じがする。 ひょっとして食用になるのだろうか・・・ でも、さすがに食べてみる勇気はわかないが・・・
雑草記-タネツケバナ01
雑草記-タネツケバナ02
  • 2008.04.14 | 
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下ネタのつもりはないのですが・・・

雑草記22 オオイヌ丿フグリ    誰もが一度は道端で目にした事があるのではないか。 そんなこの草もヨーロッパ原産の帰化植物。 明治初期の1884年頃に東京で確認され、いまでは全国に広がっている。 この草も牧野富太郎によって記録されているらしい。(http://www.makino.or.jp) 花期は、3月から5月位までと春の訪れを感じさせる草花。 しかしこの「オオイヌ丿フグリ」は越年草で、芽生えるのは実は秋。 寒い時期ほど葉を広げ、陽の光を受けて冬を越すらしい。 花はルリ色(瑠璃色)で、花弁は4枚。道端や畑のはずれで可憐に群生しているのを目にする。    面白いのはこの名前。 学名は「Veronica persica」和訳すると、「ペルシャのクワガタソウ属」 この属名の「Veronica」は、キリスト教の聖女に捧げられた名。 問題は和名。漢字で書くと「大犬陰嚢」である。そう、犬の陰嚢という名なのである。 もともと日本の在来種である「いぬのふぐり」いう淡い紫色の花をつける草がありそれよりも少し大きな花をつけるため「大犬」である。 由来はその小さく目立たない果実の形。 丸みのある腎臓形のこの実の形が犬の「フグリ」(陰嚢)に似ていたからという事らしい。 昔の植物学者の想像力の逞しさには驚かされる。 この学名と和名のギャップはなんなのであろう。 他にも「タチイヌ丿フグリ」「コゴメイヌ丿フグリ」(小米犬のふぐり)というモノまである。 ゴマノハグサ科クワガタソウ属    余談ではあるが、このゴマノハグサ科クワガタソウ属には「ミヤマクワガタ」という名の草花がある。
雑草記-オオイヌノフグリ01
雑草記-オオイヌノフグリ02
  • 2008.04.10 | 
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