ホオズキのようでホオズキでない・・・

雑草記43 イヌホオズキ 夏祭りに行くと昔よく目にした「ホオズキ」。 これはその仲間であるが「ホオズキのようでホオズキでない」ので「イヌホオズキ」。 「イヌ」は、「犬」ではなく「否(いな)」。否定の意味から来ているらしい。 しかし漢字で書くと「犬鬼打」または「犬酸漿」。 おどろおどろしい文字であったり、難しすぎる文字。とても読めない。 この「鬼打」という漢字や「ホオズキ」という名前は、我々の良く知る「ホオズキ」の特徴から来ている名前のため、この草の特徴を表していない。なんか淋しい命名である。 温帯から熱帯にかけて広く分布。道端でよくみかける1年草。 古い時代に日本に雑草として入ってきたと推測される。 こういう植物を「史前帰化植物」というらしい。 高さは30~60cm程度あり、葉は互生し、卵形で縁に波形の鋸歯がある。 花のつく枝は節の間からのび、4~10個の白い花をつける。花期は7月から10月。 7~10mmの球形の緑の果実をつけるが、熟すと黒くなる。 「ソラニン」という物質を含む有毒植物なので間違ってもこの実を口にしないように。 発汗、下痢、腹痛などを起こすらしい。
雑草記-イヌホオズキ01
雑草記-イヌホオズキ02
  • 2009.08.12 | 
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虎のしっぽはシマシマじゃなかったでしたっけ?

雑草記42 イブキトラノオ さすがにこれは近所の草原ではみかけません。 北海道から九州の山地や高原の陽当たりの良い草地に生える多年草。 葉が2種類生えている。 根元から出ている葉(根生葉)は長い葉柄があり卵状長楕円形。 もうひとつは茎に生えている葉がありこちらは細長く、柄も短い。 花穂は長く直立した茎の先に3~8cmの細長い「虎の尾」のよう。 花穂を構成する萼(がく)は深く5裂し、3~4mmくらいで淡紅色か白色。 花弁はない。 この花穂の構成は以前書いた「ワレモコウ」と似ている。 これはタデ科タデ属。以前書いた「ミゾソバ」「ヒメツルソバ」「オオケタデ」と同科同属。 花期は7月から9月なので夏休みに高原に出掛けられる方は目にすることもあるかも。 和名は花穂が「虎の尾」に似ていて、滋賀県伊吹山に多いことに由来する。 でも虎ってしっぽも黄色と黒のシマシマじゃなかったでしたっけ? それともホワイトタイガーが日本にも生息していたとか・・・ でもホワイトタイガーも白と黒のシマシマですが・・・
雑草記-トラノオ01
雑草記-トラノオ02
雑草記-トラノオ03
  • 2009.08.06 | 
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名前が自分を食べる奴に由来してるなんて・・・

今年の夏はどうなっているの? いつまでも梅雨が明けないと思っていたら西の地方を飛び越して関東だけ明けて。 でも、その後も雨続きだったり、全国的に明けてもなんかカ~ッとは晴れずにこのまま秋になっちゃいそう。 毎年一日中(夜中も建物の看板の灯りに集まって)うるさいほど鳴いている蝉も今年はあまり気にならない。 鳴いたら鳴いたでうるさいが、鳴かないとそれはそれで心配・・・ またしばらくさぼっていた雑草記を久しぶりに。 雑草記41 ブタナ たんぽぽっぽい花。 いろんなところで見た事があると思います。 キク科のタンポポ属は世界に約400種もあるそうです。 日本には約22種が野生している。そのうちのいくつかは帰化植物。 このブタナはタンポポ属はなくエゾコウゾリナ属だけれども、「たんぽぽっぽい花」のひとつ。 背の高いたんぽぽって感じです。 ヨーロッパ原産の多年草で、昭和の初め頃日本に帰化したらしい。 名前は、フランス名の「豚のサラダ」に由来し、日本では豚の食べる菜っ葉という事で「豚菜」。 花は非常にたんぽぽと似ているが、タンポポ属は1本の茎に1つの花を咲かせるが、ブタナは茎が分岐し複数の花をつける。 花茎には葉をつけないので、50センチ以上にもなる茎が地面からひょろっと伸びた先に花がついている。 葉は地表面に円形上にロゼットを形成するため、雑草の生い茂るところでは繁殖せず、荒れ地や造成地の空地などで繁茂している。 種はたんぽぽ同様に冠毛のあるそう果を風に乗せて飛ばす。 冠毛はたんぽぽに比べ荒く、小さいためたんぽぽほど遠くまでは飛ばないようだ。 花期は6月~10月。大抵のたんぽぽが春先から5月くらいまでの花期なのでいま見かけるのはこのブタナだと思っていいのではないだろうか。
雑草記-ブタナ01
雑草記-ブタナ02
  • 2009.08.04 | 
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ビタミンC入りの米粒?

雑草記40. コメツブツメクサ 駅前の街路樹の足元、ツリーサークルの隙間から生え出して群生していた。 荒れ地や路傍に極普通に生育し、人為の撹乱の激しいところによく見られる。 あまりに花が小さいので目立たないが、よく見ると小形で黄色の蝶形花が多数密集してつき、可愛らしい花である。 スーパーとかのお米のコーナーで売っているビタミン入りの米粒?のような花でもある。 「米粒詰草」。 名前からわかるようにクローバー(シロツメクサ)と同類のツメクサ(詰草)の1種である。 米粒のように小さい詰め草という意味。 葉もクローバーと同様に3小葉からなる。 ヨーロッパ、西アジア原産の帰化植物で、明治の後期に渡来したらしい。 意外と多いマメ科の植物。シャジクソウ属。 花期は5月から9月とあるが、もう咲き始めている。 これも温暖化と何かつながりがあるのだろうか・・・
雑草記-コメツブツメクサ01
雑草記-コメツブツメクサ02
  • 2009.04.20 | 
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これ読めますか?「酢漿草」

雑草記39. カタバミ 「酢漿草」・・・この漢字をどう読めば「カタバミ」と読めるのか、 僕の漢字の知識では全然わからないが、「かたばみ」と打って、変換すると ちゃんとこの漢字が出た。 草の名前は、良く知っていても漢字になるとさっぱりわからないモノが多い。 そこいらの道端で見かける多年草。 世界の熱帯から温帯まで広く分布しているらしい。 クローバーのような3枚の葉と小さな黄色い花をつける。 よく見ると結構かわいらしい花である。 葉は柔らかく、噛むと酸っぱい。これは「蓚酸(シュウ酸)(化学式 COOH)」を含むためである。 昔はこの蓚酸を使って真鍮や鉄製の鏡を磨いたらしい。 この葉を夜になると葉を閉じるという日周運動をする。 葉が緑色のモノや緑紫色や赤紫色のモノまである。 緑紫色を「ウスアカカタバミ」赤紫色を「アカカタバミ」といって区別している。 花を春から秋まで次々と咲かせ、ロケット型の実を付け、それをはじけさせて種子を自力散布する。 この「カタバミ」みかけによらず厄介な雑草である。 直根は地上の茎の割には太く、取り切らないとしつこくまた生えてくる。 茎は地上を這い、所々で立ち上がり、広範囲におよぶ。 和名は「傍食」で、葉の一部が欠けているように見えるかららしい。 または、「片葉三」(片葉が3つなところから?)とも書くらしい。 幾何学的な形は「カタバミ紋」として家紋にも多く使われている。 カタバミ科のカタバミ属。花期は5月~9月とあったが、既に咲き始めていた。
雑草記-カタバミ01
雑草記-カタバミ02
  • 2009.04.16 | 
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