近くに遊歩道でつながる公園がいくつかある。
久しぶりに晴天に恵まれたのでフラフラと歩いてみた。
その公園や遊歩道には多くの樹木が植えられている。
中に落葉広葉樹が多くあり、この季節にはどんぐりを実らせる木々も多い。
どんぐりの定義は・・・クヌギ・カシワ・コナラ・カシなどのブナ科植物の実である。
秋になると野生動物のえさとなり、多くの動物達がこれらを食し冬にそなえる。
一昨年は少なかったが、昨年は非常にたくさんの実がなっていた。
一昨年はクマなどが里へ下りて来て人間と鉢合わせて傷つけてしまう事件が非常に多かった。が、昨年は比較的そういう事件も少なかったような気がする。
今年はというと・・・非常に実が少ない。
夏の終わりに雨が多かったせいか、一昨年以上に少なく感じる。
山から下りて来てしまい人間と鉢合わせしてしまうクマもかわいそうだし、里山に住む人々にとっても危険である。
極端に年により実の出来方が違うのはやはり地球温暖化などと関係があるのだろうか。
日々の生活、建築の設計を通して少しでも環境の悪化に歯止めがかけられるように心がけたいものである。
雑草記28. ツリフネソウ
これも「
那須のアトリエ」の庭に咲いていた。
北海道から九州まで広く分布する1年草
名前の由来は見ての通り、花の形とつき方が帆掛け船を吊り下げたようなので「釣船草」
花の「船」部分の後ろの方へ突出た部分は渦を巻いている。この部分を「距(きょ)」というらしいが、ここに蜜を貯めている。
茎がやや赤味を帯び、節が膨らんでいる。葉は菱形の楕円型で先は尖り縁には鋸歯がある。
ツリフネソウ科のツリフネソウ属。聞き慣れない科名だが「ホウセンカ」も
このツリフネソウ科である。
この草花は庭のところどころに群生していた。
花の形は捉えにくく、花びらはシワシワであまり綺麗に見えないが、
よく見ると上から吊られるように花がつき、とても面白い形をしていた。
昔よく見た「モビール」を思い出した。
雑草記27 ホトトギス
鳥と同じ名前を持つ植物はいくつかあるが、これもそのひとつ。
和名は「杜鵑」で「ホトトギス」と読み、鳥の「不如帰」とは異なるが花被片にある斑点をホトトギスの胸にある斑点になぞらえてつけられたということらしい。
「ユリ科ホトトギス属」で、日本には12種分布し、うち10種は日本の固有者とのこと。
かなり特徴的な花の形と色をしていて「ユリ科」とは思えないし、毒々しささえ感じてしまう。
雑草を調べていると非常に外来種が多い中で久しぶりに見る在来種のような気がする。
産地の半日陰や湿り気のある崖などに生える多年草らしいが、これは以前設計した「
那須のアトリエ」という写真家の別荘にこの連休中に遊びに行かせてもらったおりに自然のままにしている庭で見かけた。
湿気の多いところではあるが、平地の陽当たりのいいところだったので咲いていた。
花期は8月~10月、北(西南部)、本州(関東以西)、四国、九州の
山地で生育する。
雑草記26. アキノキリンソウ
日本全土と朝鮮などにも生育する多年草。
陽当りのよい山地、土手、ススキ原、路傍、河原、雑木林やブナ林の林縁といたるところで見かける。
乾燥地を好むようだがやせ地から肥沃地まで適応力に富む。
分布域も照葉林域から夏緑林域まで広域にわたる。
和名は「秋麒麟草」と書き、「秋に咲く麒麟草」の意であり、花が美しい『ベンケイソウ科のキリンソウ」にたとえたものらしい。
別名を『アワダチソウ」といい、花が泡立つように咲いているからである。
これはキク科アキノキリンソウ属。
同属の帰化植物に『セイタカアワダチソウ」がある。(雑草記17参照)
この「アキノキリンソウ」は薬草でもある。
花の時期の茎から上を採り、水洗いして日干しし、煎じて風邪の頭痛や、
のどの腫れの痛み、腫れ物の解毒に利用されるらしい。
食用にも適し、若苗の葉を揚物にしたり、塩ゆでしておひたしや胡麻和えなどにする。
色々と有用で生活に入り込んでいた草花だ。
雑草記25. ミヤマアカバナ
北海道や本州の中部地方以北に分布している多年草。
山麓や野原の水湿地や、深山の渓流沿いなどで生育している。
「深山赤花」と書き、深山に生育する『赤花」の意。
アカバナ科アカバナ属であるが花は赤いわけではなく、淡紅色。
茎の上部の葉の脇から花柄を出し、小さな花をつける。
雌しべの柱頭がこん棒状で愛らしい。
花期は7~8月なのでもう終わる頃。本家の『アカバナ」よりは短い。
夏にキャンプに行った湖畔へ流れ込む小川の近くに小さな群れをなして咲いていた。
目立たないが意外と可愛らしい花をつけていた。