雑草記56 キュウリグサ

 2020年春
新型コロナウィルスの流行で生活のリズムが大きく変化している。
GWだと言うのに山やキャンプにも行けず、ジッと家に潜む日々。
ちょっとの気晴らしに近くを散歩しながら久々に気になる「草」を
見つけて久しぶりに調べてみた。

道路の脇にはこの季節色々な「草」が静かに花を付けている。
その中でも一際地味に咲いていた。

胡瓜草(キュウリグサ)

もちろん野菜ではない。
でもその名は野菜のキュウリに由来する。
この草の葉を揉むとキュウリの匂いがするらしい。
なので「キュウリグサ」と名付けられている。
植物の名前にはこのような「何かのようだから」という
理由で付けられた名前をよく見かける。

ムラサキ科キュウリグサ属キュウリグサ
別名タビラコ
春の七草のタビラコ(仏の座)とは別の草である。

温帯地域に広く分布する2年草。
花期は3〜5月なので今が盛り。
直径2〜3mmの瑠璃色の5枚の花弁の花をつける。
ヒョロ〜と長く伸びた花序をよく見かける。

似た感じのルリソウやワスレナグサも同じムラサキ科である。