雑草記09 野反湖 マツムシソウ
最近はこの辺の園芸店でも普通にみかける。
みかけと名前が一致しない花。
由来はマツムシ(=スズムシ 昔はこう呼んだらしい。知ってましたか?)の鳴く頃咲くからとか、
花の終わった後坊主頭のようになるが、その姿が仏具の伏鉦(ふせがね・・俗称:松虫鉦)に似ているからなど
諸説あるが虫のマツムシ(スズムシ)に関連することは確かなようだ。
別名「スカビオサ」(これは学名から)とも呼ばれ
この学名「Scabiosa japonica」の「スカビオサ」は、ラテン語のかゆみの病気から来ているらしく、
「マツムシソウ」が皮膚病に効く薬草として使われていたことに起因している。
高原の草地や低山、平地にもみられる越年草だ。
草丈は50~90cm程度で美しい淡青紫色の花を咲かせる。
高原の初秋をいろどる花とあるが、お盆真っ盛りの高原にも咲いていた。
花は長い柄の先端に形成され頭花は多数の小花からなる。
頭花のの中心には筒状の花が集まって咲き(写真ではこの部分はまだ花開いていない)、
周りには辺花と呼ばれる舌状の花が集まりキク科のような花であるが
マツムシソウ科マツムシソウ属である。
こんな特殊な科、属のモノが他にあるのかと調べてみたら、マツムシソウの高山型の「タカネマツムシソウ」
海岸型の「ソナレマツムシソウ」とナベナというモノだけが自生しているらしい。
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