雑草記13 野反湖 チダケサシ
本州、四国、九州に分布する多年草。
やや湿った山野、林縁、草原などで生育する。
花期は7~8月。地下に太い根茎を持ち、高さ1mほどの花茎を出し、その先端にうす桃色の泡立つような小さな花を多数つける。
「乳茸刺」と書く。由来は、茎が細くて硬く、「乳茸」という食用キノコを採った時にこの草の茎に刺して持ち帰った事から命名されている。
草花ではこう言う命名のされかたしたモノが時々ある。
草花のの特徴とは関係なく、生活の中での利用法から名前がついている。
「乳茸」というキノコがなかったら何と言う名前が付いていたのだろう。
ちなみに学名は「Astilbe microphylla 」といい、「小さな葉のチダケサシ属」。
この「Astilbe(チダケサシ属)」は、ギリシャ語の「無光沢」という語を語源とし、葉にあまり艶がないことからつけられているらしい。
和名よりいくらか学術的な命名のように感じる。
ユキノシタ科。園芸種の『アスチルベ」の仲間でもある。
少し似た感じの草花で『サラシナショウマ」などの『ショウマ」類があるが、大抵はキンポウゲ科であり、『チダケサシ」は異なる。
群生していると綺麗らしいが、駐車場脇に草原にポツンと生えているだけだった。
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