雑草記12 野反湖 ノアザミ
北海道を除く各地に分布する多年草。
「アザミ」はよく目にされると思います。普通にその辺に咲いているので。
キク科アザミ属で、このアザミ属はキク科の中でも多種にわたり、北半球に約250種。
日本だけでも約60種も確認されている。その中での最大派閥と言ってもいい。
多くは狭い地域で分布するが、種間雑種ができやすく見分けは難しいとされている。
この「ノアザミ」はその中にあってもっとも一般的に見られる「アザミ(薊)」である。
鮮やかな赤紫色の花をつける。花期は5月~8月頃まで。
多くの『アザミ属」が、夏から秋にかけて咲くのでこの点で見分けやすい。
タンポポと似たようなところがあり、ロゼットを形成し、地面に葉を広げて冬を越し、花の後には後には冠毛のある種をつけ、風に乗って広がる。
葉は羽状に裂け、縁に鋭いトゲがあるり、大型草食獣から自らを守っている。
「アザミ」の特徴であるあの葉の形状の理由である。
名前の由来は、八重山ではトゲを『あざ」と呼ぶことから「あざぎ」(トゲの多い木)と呼ばれ、次第に「あざみ」になったという説がある。
学名は「Cirsium japonicum 」といい、『日本のアザミ属」の意。
属名の「Cirsium (キルシウム)」は、「静脈腫(cirsos)」の症状に対して薬効を持つ植物があり、その植物に「アザミ」が似ていることからついたらしい。
という事は『アザミ」には薬効は無いという事か・・・なんとも紛らわしい命名の仕方だ。
この『ノアザミ」花の盛りの時期に頭花の上を触って刺激を与えると、虫が来たのかと思い、花粉を吐き出す。
人も「アザミ」も盛りがつくと子孫繁栄のため花粉(?)を吐き出すという事か。
お盆時期だったため、もう花の盛りの時期も終りに近づいていたのかあまり多くの花は見られなかった。
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