雑草記24. ネジバナ
なんとも不思議な草花である。
日本全土および樺太、千島、朝鮮、中国、ヒマラヤまで分布する多年草。
陽当りのよい野原の芝地、田の畦、芝生などで生育する。
ラン科のネジバナ属であるが、これもなぜラン科なのかと思う草花である。
一般的な『蘭」のイメージからはほど遠い。
花期は4月~9月。小さなピンク色の花が20個以上螺旋状について咲く。
見た通りの名前『捩花」とかく。別名で「捩摺」とも呼ばれるらしいが、この名前の由来はよくわからない。
なぜ、ねじれて花がつくのか?花がみな一方向に向けば茎が傾くのでねじれて花がつくとの説もあるらしい。
学名は「Spiranthes sinensis var. amoena 」で、『愛すべき中国のネジバナ属」の意。
「Spiranthes 」は、ギリシャ語の「speira(螺旋)+anthos(花)」、「sinensis 」は「中国の」を
意味している。
芝地とかに群生する事があるらしいが、近所の公園では道の側の土の部分にポツリ、ポツリと咲いていた。
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