雑草記23 タネツケバナ
水田や湿地などに生育する越年草。
が、水田も湿地もない新興住宅街の空き地の道路端や家のブロックフェンスと道路の隙間にも生えている。まさに「雑草」という感じで生命力を感じる。
北半球の温帯に広く分布する。
越年草であるこの草も、秋に発芽し、ロゼットで越冬する。
そして3月から6月頃にかけて花を咲かせる。
草花について見ていると、この「ロゼット」というのがよく出てくる。
これは「根生葉(こんせいよう)」のこと。
「根生葉(こんせいよう)」とは、根から束生したように見える葉。極めて短い茎に多数の葉が地に接して着く状態をいう。
花は4枚の花弁を十字につける。その周りに先が切れてしまったような実が上を向いて
つくのが特徴。
「種漬花」。田植えのために種もみを水につける頃、満開を迎えるためこう呼ばれる。
その特徴的な種(実)から「種付花」と書くこともある。
アブラナ科、タネツケバナ属。
葉の感じが「オランダガラシ」(クレソン)に似た感じがする。
ひょっとして食用になるのだろうか・・・
でも、さすがに食べてみる勇気はわかないが・・・
一級建築事務所
ユー・ジー・ユー・アーキテクツ