大地の芸術祭-その3

会場となる妻有地域を6つのエリアに分けている。 越後川口から南下してくるとまず「十日町エリア」に入る。 JR飯山線の十日町駅を中心とし、山側と信濃川を挟んだ西側の一部。 展示作品には多くの建築家も係わっているが、中でも有名な人で「ドミニク・ペロー」の 「バタフライパビリオン」があった。 これは田舎道にある親水公園の一角にあり、能舞台や地域の祭りの舞台にもなるらしい。 この地域は豪雪地帯なので冬にはその羽のような屋根を畳むことができる。 同じ親水公園内にあるのが「小さな家」という地面に埋もれた小さな空間。 地下室のような牢獄のような空間だがなぜか落ち着く。 その先には「うぶすなの家」という古民家がある。 陶芸家によりかまど、囲炉裏、洗面器、浴槽、床の間の壁とあらゆるものが作品で出来ている。 その空間で地元のお母さん達が地元の食材で料理を出してくれる食堂にもなっている。 陶芸家鈴木五郎の手による「かまど」は作品でありながら実際に機能する。 お母さん達の話では、5~6人で来ればそのかまどでご飯を炊いてくれると言っていた。 地元産のこしひかりを。 ここに立ち寄ったとき、ちょうどご飯が炊けたということだったので、営業時間前だったのだが 食事をさせてもらった。(かまどで炊いたごはんではなかったが・・・)ご飯がうまい! とれたての新米。夏の芸術祭の時には味わえない「秋」ならではの味だった。 さらにその奥に「胞衣 みしゃぐち」という土と古材でつくられた空間作品があった。 HPで見た時から気になっていた作品。 「胞衣(えな)」とは胎盤を意味するそうで、この土と古材に囲まれた空間は 穏やかで落ち着きがあり、なぜか心地いい空間だった。 とても建築的で刺激を受ける「場」だった。 ここから信濃川を渡って「川西エリア」へと向かう。 バタフライパビリオン
雑草記-作品01
雑草記-作品02
小さな家
雑草記-作品03
うぶすなの家
雑草記-作品04
かまど
雑草記-作品05
山菜ぎょうざ定食 
雑草記-作品06
胞衣 みしゃぐち
雑草記-作品07