いつの間にやら・・・

忙しさにかまけていたら、前回の更新からあっという間にひと月半以上経ってしまった。 月日の流れは速く、もう今年も11月。 すっかり秋も深まって冬の足音がもうそこまで近づいている。 久々の雑草記。秋といえば・・・・ 雑草記16 ススキ 誰もが知っている雑草の一つであろう。 秋の草花の代表格であるのがこの「ススキ」。 平地や土手、山間の陽当たりのよい場所に普通に見られる多年草。 生育地は日本全国におよび朝鮮・中国からマレーシア辺りにも分布している。 高さは1~2m程度まで生育し、20~30cm位の花穂を茎の中軸から多数広げ、2個ずつ対になった小さな穂を密につける。 葉は細長く中央に硬い軸が有りこれが細長い葉をしっかりと支えている。 葉の縁には鋭い鋸の刃のようなギザギザがあり、うっかり葉を掴んで葉先の方へ引いて皮膚を切ってしまった人も多いのではないだろうか。 この葉を根元に近い方から千切り、中軸にそって葉を縦に裂き、その柔らかい葉の部分を持って指で作った輪に通し、思いっきり引っ張る事で中軸部分を飛ばす遊びを昔よくしていた。 そして、よく指に切り傷を負っていた。 「ススキ」は、ほとんど漢字で書かれているのを見た記憶がないが「薄」と書く。 「芒」とも書くらしい。また、「茅(かや)」とも呼ばれる。 名前の由来はすくすく立つ木(草)、すくっと立つ木(草)ということらしい。 古くは「尾花」とも呼ばれていたらしく、花穂が獣の尾に似ている事に由来する。 この「茅」とは「茅葺き屋根」の「茅」である。 枯れたススキを刈り、屋根を葺くために使ったり、飼料や肥料としても用いられていたため、農村では「茅場」としてススキの野原が維持されていた。 「ススキ」は、秋の七草(ススキ・ヤマハギ・カワラナデシコ・オミナエシ・ クズ・フジバカマ・キキョウ)の一つ。 秋の七草は、春の七草のような食用ではなく花を愛で、歌に詠み、薬草として利用される。 「ススキ」には利尿効果があるようだ。 非常に数の多い「イネ科」。「ススキ属」で、イネ科で最も知名度の高い草本であろう。
雑草記-すすき01
雑草記-すすき02