雑草記17 セイタカアワダチソウ
北アメリカ原産の帰化植物で、各地の土手や河川敷、荒れ地などに群生している多年草。
もともとは観賞用として入ってきたものが野生化し、戦後急速に広がったと言われ、今ではススキと並び秋の代表的な雑草となって風景に溶け込んでいる。
が、都市の空き地にこの草が目立ち出した頃は嫌われていたような気がする。
外来種で、荒れ地に咲き、花粉を撒き散らし・・・というイメージで。
和名の由来は同じキク科アキノキリンソウ属の「アキノキリンソウ」の
別名である「アワダチソウ」によく似て泡立ったような花をつけ、それよりも草丈が高いことによる。
漢字では「背高泡立草」。
この草花は種子でも繁殖するが地下茎を地中に広げそこからアレロパシーという種子の発芽を抑制する物質を分泌し、他の植物の生育を阻害し、群生しているという。
話しは逸れるがNHKで放送される「ロボコン」を思い出した。
真っ赤な身体のロボコンではなく、ロボットコンテストである。
ロボットで所定の場所にブロックを積んで行き、その得点を競う学生の国際的な競技。
これで、相手に得点させないように妨害し、そのうちに自分たちの得点を重ねて行く作戦をみかける。
それを思い出した。この作戦には毎年ちょっと違和感を感じている。
正々堂々と・・・なんて考える僕が甘いのだろうか。笑
花は大きな傘型の花序となり、たくさんの枝に小さな黄色の頭花を泡立ったようにつける。
草丈は2~3mにもなる。この草もロゼットで冬を越す。
秋の花粉アレルギーの元凶のように言われたりもするが、これは定かではない。
「アキノキリンソウ」と同じように薬草(傷薬)としても用いられたようで決して「百害あって一利なし」の雑草ではないようだ。
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