雑草記19 ツクシ/スギナ
これは誰でも知っているであろう春の雑草の代表格。
雑草と言うより山菜との認識が強いのかも。
この「つくし」と「すぎな」基本的には一体の草。
「つくし」は胞子を作る為の茎。「すぎな」は葉の役で光合成を担当といった具合。
「つくし誰の子、スギナの子・・・」と、童謡に歌われているが、親子関係でも、師弟関係でもない(笑)。
同じ根茎から地中でつながっている。
だからと言って「すぎな」の生えている所に必ず「つくし」が、生えるわけではないらしい。
順番から行けば、春に「つくし」が出て、夏に「すぎな」繁茂する。というが、庭にはすでに「すぎな」が
旺盛な繁殖力で繁茂してきている。
トクサ科トクサ属の植物でシダの一種に分類される。
生育地は広範で、湿原だろうが、乾燥地だろうがどこでも繁茂し、根深く根づく。
とにかくどこでも生える。
この「すぎな」は節で枝分かれし、内部が中空のため、引っこ抜こうとするとぶちぶち切れて一向に根まで抜く事が出来ない。夏場の草抜き時の最大の宿敵でもある。
「つくし」は食用としても名高いのでは。でもあまり食する機会はない。
なにせ食べるのに手間がかかる。「つくし」の茎のはかまを取り佃煮やあえものにするのだが、このはかまがくせ者。1本に3~4箇所ある。これを丁寧に取ってゆでると縮んで本当にちょっとになってしまう。
季節を食するためには努力が必要なのだ。
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