雑草記27 ホトトギス
鳥と同じ名前を持つ植物はいくつかあるが、これもそのひとつ。
和名は「杜鵑」で「ホトトギス」と読み、鳥の「不如帰」とは異なるが花被片にある斑点をホトトギスの胸にある斑点になぞらえてつけられたということらしい。
「ユリ科ホトトギス属」で、日本には12種分布し、うち10種は日本の固有者とのこと。
かなり特徴的な花の形と色をしていて「ユリ科」とは思えないし、毒々しささえ感じてしまう。
雑草を調べていると非常に外来種が多い中で久しぶりに見る在来種のような気がする。
産地の半日陰や湿り気のある崖などに生える多年草らしいが、これは以前設計した「那須のアトリエ」という写真家の別荘にこの連休中に遊びに行かせてもらったおりに自然のままにしている庭で見かけた。
湿気の多いところではあるが、平地の陽当たりのいいところだったので咲いていた。
花期は8月~10月、北(西南部)、本州(関東以西)、四国、九州の
山地で生育する。
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