かわいい鬼。

雑草記29. オニタビラコ こんな可愛い花をつけるのに「鬼田平子」。 というのも、これに似た「コオニタビラコ(小鬼田平子)」という草があり、 これよりもひとまわり大きいので「鬼(大きいの意)」なのである。 この「タビラコ(田平子)」は、田の表面にロゼット状に平たくはりついている形を述べた名である。 花期は5月~10月と長い。道端や庭の隅などによくみかける。 ちょっと「タンポポ」を想わせる葉や、花の形をしている。同じキク科である。 葉はロゼット状に生え、ひょろっと伸びた20~30㎝の茎の先に小さな菊のような黄色い花を咲かせる。 花が終わると「タンポポ」のように冠毛のある種子をつける。 この草に日本的な感じを受けていたのだが、以外や以外日本全国のみならず、世界に広く分布しているらしい。ヤギや鶏などの家畜の餌にも利用されるらしい。 先程名前の出た「コオニタビラコ」。実はこれが春の七草の「仏の座」のこと。 黄色い花が車座に咲き、仏様の座のようなので名付けられたようだ。 草について見ていると、「ロゼット」というのがよく出てくる。 これは「根生葉(こんせいよう)」のこと。 「根生葉(こんせいよう)」:根から束生したように見える葉。極めて短い茎に多数の葉が地に接して着く。
雑草記-鬼田平子01
雑草記-鬼田平子02