雑草記30. ミヤコグサ
道端や芝地、荒れ地にまで生育している。
その他にも海辺の草地にも好んで生えるらしい。
これは海辺の砂浜のはずれで見かけた。
日本各地から中国、ヒマラヤにも生育する多年草である。
麦類の栽培と共に渡来した史前帰化植物であるとされている。
小さな蝶形の色鮮やかな黄色い花をつける。
独特の花の形をしていて、一度見たら心に残る花だろう。
非常に数の多いマメ科の植物で豆果も付ける。
豆果は食用と言うほどのものではないが、
花がつくまでの若苗は、細かく切り、油で炒めなどで食用にもなるようだ。
花期は長く、春から秋まで花を付け続ける。
名前の由来は諸説あるようだが、京都市の東山に多く自生していたことから「ミヤコグサ(都草)」と付いたとする説や、漢名の「脈根草(みゃくこんぐさ)」が転訛したと言う説もあるが定かではない。
また、花の形が烏帽子(えぼし)に似ていることから「エボシグサ」と呼ばれたりもする。
この「ミヤコグサ」小さいながらに、マメ科植物の分子遺伝学解析の世界で脚光を浴びているらしく、検索していていくつかの難しい研究者達のサイトに行き着いた。
余談ではあるが、先に書いた「烏帽子(エボシ)」は、ご存知の方も多いだろうが、「昔、公家や武人がかぶった一種の帽子」で、朝廷の人がかぶっている縦にのびた黒い帽子である。
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