雑草記38. キランソウ
本州、四国、九州の道端や土手によくみられる多年性の草本。
中国、台湾、朝鮮半島にも分布しているらしい。
根生葉(ロゼット葉)が地面にへばりつくように生育し、茎も立ち上らない。
全体に縮れた毛が生えている。
花は濃紫色でシソ科の花にみられる上唇が短く2裂、下唇は大きく3裂し、
中央の裂片が大きく先端が少し凹んでいるという特徴を有している。
「金瘡小草」または「金欄草」。「き」は紫の古語で「らん」が藍色の意味らしい。
別名は「地獄の釜の蓋」。
すごい名前ではあるが、この草には薬効があり、地獄への釜に蓋をしてしまうほど効き目があることで名付けられたらしい。
その薬効を教えたのが弘法大師という事から「弘法草」とも呼ばれる。
これを煎じた汁は、風邪薬や高血圧の薬となるらしい。
草はみかけによらぬもので、とてもそのような薬効があるようには見えないのだが・・・はじめてみた時は「蝿」がたくさん何かの草にたかっているのかと思ったのは私くらいだろうか。
これもシソ科。キランソウ属。花期は3月~5月でいまが盛りである。
一級建築事務所
ユー・ジー・ユー・アーキテクツ