雑草記39. カタバミ
「酢漿草」・・・この漢字をどう読めば「カタバミ」と読めるのか、
僕の漢字の知識では全然わからないが、「かたばみ」と打って、変換すると
ちゃんとこの漢字が出た。
草の名前は、良く知っていても漢字になるとさっぱりわからないモノが多い。
そこいらの道端で見かける多年草。
世界の熱帯から温帯まで広く分布しているらしい。
クローバーのような3枚の葉と小さな黄色い花をつける。
よく見ると結構かわいらしい花である。
葉は柔らかく、噛むと酸っぱい。これは「蓚酸(シュウ酸)(化学式 COOH)」を含むためである。
昔はこの蓚酸を使って真鍮や鉄製の鏡を磨いたらしい。
この葉を夜になると葉を閉じるという日周運動をする。
葉が緑色のモノや緑紫色や赤紫色のモノまである。
緑紫色を「ウスアカカタバミ」赤紫色を「アカカタバミ」といって区別している。
花を春から秋まで次々と咲かせ、ロケット型の実を付け、それをはじけさせて種子を自力散布する。
この「カタバミ」みかけによらず厄介な雑草である。
直根は地上の茎の割には太く、取り切らないとしつこくまた生えてくる。
茎は地上を這い、所々で立ち上がり、広範囲におよぶ。
和名は「傍食」で、葉の一部が欠けているように見えるかららしい。
または、「片葉三」(片葉が3つなところから?)とも書くらしい。
幾何学的な形は「カタバミ紋」として家紋にも多く使われている。
カタバミ科のカタバミ属。花期は5月~9月とあったが、既に咲き始めていた。
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