まだまだ続く、八千穂高原の草花
雑草記48. コバギボウシ
陽当たりのいい湿地に生える多年草。
と、モノの本には書かれているが、池のほとりではあるが普通の草地に生えていた。
北海道・本州から九州まで生育する。ユリ科のギボウシ属。これは「ユリ」らしいユリ科の草花。
ユリ科は数が多いが、ギョウジャニンニク・らっきょう・ねぎなどもユリ科の植物である。
おおよそ「ユリ」とは縁遠い感じの名前であるが・・・
花期は7月から8月で、花は筒状鐘形で先が6裂し、花の頃は反り返る。
清楚な紫色からやや赤味を帯びた紫色をしている。内側の脈は濃紫色で鮮やかであり、雄しべは6本。
雌しべの柱頭はより長く、飛び出しているのが特徴。
画像には写っていないが、葉はさじ型で、葉身は長さ10~20cm、幅5~8cm。基部は葉柄に沿って流れている。
脈がはっきりしていて、表面には光沢がない。高さは50cm程度。
漢字では「小葉擬宝珠」。
若いつぼみの形が「擬宝珠(ぎぼし、ぎぼうし)」に似ていて、「オオバギボウシ」より葉が小振りなので「小葉」。
擬宝珠は橋の欄干の先についている、タマネギのような形のモノ。
昔、爆風スランプが「大きな玉ねぎの下で」という歌で歌った日本武道館の屋根のてっぺんの「たまねぎ」も擬宝珠である。
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