暗い林でうなだれて・・・

ここのところの雑草記は、このお盆休みに行ったキャンプの時に山歩きをした際に 目にした草花を書いている。 長野県南佐久郡の麦草峠から茶臼山、縞枯山と登り、雨池峠、雨池と巡り麦草峠へ もどるルートをおおよそ6時間くらいかけて歩いた。 雑草記50. コバノイチヤクソウ この草花も登山道の針葉樹林帯の林床でみかけた。 暗い林の中で小さく可憐な花なのだがうなだれていて目立たない。 生育地は本州の中部以北から北海道の深山の針葉樹林内。 葉は根の際から4~8枚つき、楕円形でやや硬く、長さ、幅とも1.5~3cmで 1~3cmの葉柄がある。 10~15cmの花茎をだし、径1.5cm程の広鐘形の白い花を3~7個つける。 が、この花は首をうなだれるがごとく下を向いている。 花は無理矢理上に向けてまで確認していないが、横から見ても雌しべが長く 弓なりに曲がっているのを確認出来た。 「小葉の一薬草」と書き、イチヤクソウ科のイチヤクソウ属。 漢字でわかるように「イチヤクソウ」の葉が小さいものという命名。 「イチヤクソウ」との違いは生育域と萼裂片が三角形で尖っているところ。 (イチヤクソウの萼裂片は細長い) 花期は7月から8月。
雑草記-コバノイチヤクソウ01
雑草記-コバノイチヤクソウ02