線香花火みたいな・・・

雑草記07-野反湖 シモツケソウ 山地の陽当りのよい草地や湿原にも生える多年草。 漢字では「下野草」と書く。 名前の似た「シモツケ/下野」というのモノがあるが、これは木の種類。 この「下野草」は草の種類である。 花の色や全体の感じは似ているが葉の形は明らかに異なる。 「下野」は栃木県をさし、栃木に多く生育するためこの名前がついた。 高原で淡いピンクの花が群れて咲き、そのすらりとした姿から “高原の女王”と讚えられている。 花のつぼみはピンクの小さな玉で、これを開くと花びらより長い雄しべが 泡立ったように広がる。 花の色にも変化があり、薄く白いモノもある。 これを「ウスイロシモツケソウ」と呼ぶこともあるらしい。 これは日本の固有種であるが、近い種が北半球の温帯から亜寒帯に10種ほど知られる。 バラ科シモツケソウ属で花期は7月から8月。 「夏の線香花火」といった印象の草花だった。
雑草記-シモツケソウ01
雑草記-シモツケソウ02